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学校に着き教室に入ると、既に野久保が席に座って勉強をしていた。
「おはよう、早いな」
つるのが挨拶をすると、野久保は顔を上げた。
「おはようございます。つるのさん、今日は早いですね」
そう言った直後、上地が教室に入ってきた。
「雄輔、早いな」
つるのが驚いていると、
「うん、昨日ぎりぎりだったから」
上地は笑いながら席に着いた。
暫くして、クラスメイトがどんどんやってきた。
「……あれ?」
上地はその中に木下とスザンヌの姿を見つけた。
いつも里田と三人で一緒にいるのに、今日は二人しかいない。
不思議に思いながらも、上地はその疑問を誰にも言わなかった。
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