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土「銀八はそいつと付き合ってんのか?」
俺は泣きたいのを我慢して聞いた。銀八が好きな人が誰か知りたかったから…。
銀「んーんー。付き合ってないよ。アプローチしてんだけど、向こうは全く気づいてないのよ、これがー。」
なんて、アイツはすごく穏やかな表情で話してきた。泣きそうになったから、下を向いて帰ろうと思った。そのとき…。
銀「俺の好きな人はねー。そりゃー可愛いの。黒髪で、サラサラヘアーで、意地っ張りで…。」
やめろ、聞きたくない…。
銀「それにねー。」
土「やめろ!!」
銀「ちょっとここからがいい所なんだから聞いてね。それで、マヨネーズが大好きで、学生のくせしてタバコばっか吸って。今にも泣きそうな顔して話し聞いてる土方、好きだよお前が。」
え…。ウソだ…。
土「ウソだ…。これは夢だ、夢に決まってる。」
俺は信じられなくて、俺を愛しそうに見る銀八の顔を見たら夢だと、勘違いしちゃだめだと必死に思った。
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