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5分ほどして、千緒が戻ってきた。
「ダメ、シーツの替えがないわ。ずっと放置してたもの」
そう言って千緒は持ってきたお茶を天の前に置く。
「どうぞ。
ねぇ、一応冷えピタ持ってきたんだけど、これって効くの?」
千緒が言うと、天はチッと舌打ちをした。
「シロナは放っとけ。まずはお前からだ。
ほら、腕出せ」
「あ……」
忘れてた。
思い出したとたんヒリヒリと痛みだす。
「いっ…たた…」
「こりゃ派手に擦りむいたなぁ」
千緒の腕を掴んで笑った。
そのあとでチロッと千緒を窺う。
「怒るなよ」
「何で?
っ………!?」
千緒は息を飲んだ。
天が千緒の肘に舌を這わせたからだ。
「やっ…何を……」
「黙ってろ」
「んっ……」
何か変な感じ。
腰の辺りがゾクゾクする。
抵抗しようにも力が入らない。
「んっ……や、もぅ…」
「終わったぞ」
パッと天は手を離した。
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