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「貴女は、笑うととても可愛らしいんですね。
いつも笑ってくださればいいのに」
「えっ!?」
千緒はパッと真っ赤に染まった。
悔しいけど、陸みたいに無駄に顔のいいヤツにそんなこと言われると、反応してしまうのが女のサガだ。
それを見ていた天は面白くなさそうに呻く。
「りーくー。人がよさそうな面しといてサラッと女くどいてんじゃねぇよ。
タラシか？お前」
「タラシ？何か垂らしたんですか、僕？」
「違うって……ああ、もういい」
天は深くため息をはいた。
「て…天然タラシだわ。ホストになれるかも」
「そうですか？
よく分からないけど、ありがとうございます」
「いや、褒めてないから」
どこまでも不思議そうに首を傾げる陸に、千緒とクロロは同時にため息をついた。
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