黒と白と黒

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「千緒さん!」 「っ!?」 千緒はバッと飛び起きた。 背中に伝う汗が気持ち悪い。 「大丈夫ですか、千緒さん!?」 「シロナ……」 千緒の顔を下からシロナが覗きこんでいた。 ベッドの横に跪き、汗で冷えた千緒の手を握っている。 って、あれ? 「……何で、あんたがこの部屋にいるのよ」 「え?」 「あたし、言ったわよね? あたしの部屋は立ち入り禁止!」 出てけ、と言うように千緒は扉を指差した。
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