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それから、明るくなって、また暗くなって、また明るくなって暗くなってをどのくらい繰り返しだろ???
その間、僕は何回もこの建物の中を出口を探し、食べれる物を探した。
蛇口みたいな物があるので、回してみた。捻ってみた。何も起こらない。
あの上の窓は?と、建物に箱がいっぱいあったので、よいしょと持ち上げ、箱を積み重ねていった。トビーは前に屈み込み、はぁ、はぁ、はぁと言った。
そして、はぁ重かったと座りこんでしばらく休憩した。
それから、よいしょ、よいしょとを少しずつ段差を作って、積み重ねた箱に一個、一個上った。一番上まで上ってから、窓を押したり、引いたりした。
でも開かない。この窓は開けたり閉めたり出来ない、はめ込まれた窓なんだ
せっかく上ったのに、がっかりした。
開かない窓に諦めて、脱力感でフラフラしながら降りた。降りてからその場に座りこんで、後ろにゴロンと寝ころがった。ダメだ.......どこにも出口がない。窓も開かない。
お腹空いた。でも食べ物も見つからない。疲れた。.............今までの事を回想後
...... あれから、どのくらい経ったんだろう?
この建物の中には誰も居ない。また
誰も入ってこない。どこにも出口はない。食べれる物も見つからない。
僕は、たぶんここに住んでなかったんだ
じゃどうしてここに居るんだ?
どうしたら出れるんだろ?
お腹空いた。僕は独り?.....独り.....独り.....寂しい
.....寂しい
今は暗い。明るくなるまで眠ろう.....とトビーはまた空腹感を我慢しながら眠った。
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