プロローグ

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ふ、と空しくなったのは、入学式が終わったとき。 学校名を言えば「賢いのね」としか言われない、そんな学校に入って私は何がしたかったんだろう。周りはみんな高飛車に見えて、友達だって作れそうにない。 その空しさを抱え込んだまま過ごすことに耐えられなくて、兼部を始めた頃から、ノートに中学二年生の自分を少しずつ少しずつためこんでいった。 これはその記録、本当か嘘かも分からない、思いの吐き溜め。
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