近代改装

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 ハワイで家族との再会を果たした神無月伯爵は、翌日から、亡命政府に顔を出して、精力的に動き回る。  「神無月伯爵。第三艦隊の艦載機は、旧式過ぎます」  的場国防相が、アメリカの軍事雑誌を読んでいる、神無月伯爵に言う。  「レシプロ機は、過去の遺物か。ところで第三艦隊の空母に、このF十五とかというのは、載せられるかい」  神無月伯爵は、軍事雑誌の写真を、的場に見せる。  「イーグルは、艦載機ではないので、私は陸軍で空軍は、専門では無いので、空軍の担当を呼びます」  的場国防相は、内線電話で、大谷空軍担当次官を呼ぶ。  「我が軍の主力戦闘機である、ファントムは、元々、艦載機ですから、鳳凰クラスの大型空母での運用は、可能ですが、米海軍の最新鋭のF十四トムキャットは無理です」  大谷空軍担当次官が、神無月伯爵に答える。  「ファントムの性能は、謀反人どもの戦闘機と比べてどうなんでい」  神無月伯爵は、大谷空軍担当次官からの説明を聞いて、その顔から笑顔が消える。  「英国のハリアーなら、第三艦隊の空母でも運用出来ます」  大谷空軍担当次官は、垂直離発着機であるハリアー説明を神無月伯爵にする。  「空中停止が出来る航空機かい。面白いじゃないかい」  神無月伯爵は、ハリアーに興味を持つ。
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