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叫んだのは兵士だった、その慌てぶりにみんなが振り返り、何事かと首をかしげた。
「ま、魔物が!魔物が町に入っ………。」
「き、キャーー!!」
説明していた兵士に、突然後ろから何かが飛び掛かって来た……その場にいた若い女が悲鳴をあげる。
それは、黒い猫のようだった……いや、確かに猫なのだ、真っ黒な猫、だがその目はギラギラとした光を放ち、なにより大きさはさっきの兵士の背丈ほどもある。
「に、逃げてみんな!逃げなさい!!」
メルが剣を抜きながら叫んだ、途端その場にいた民間人達が悲鳴をあげながら逃げて行った。
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