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「ありゃゼアーキャットか?王都の周りには強い魔物がいるって聞いてたけど……。」
黒いの髪の男は黒い猫の魔物を指差しながら言った。
ゼアーキャット、その俊敏なスピードと鋭い爪、なにより小型化しても威力の衰えない鋭い牙を武器にする魔物、群れで行動していればドラゴンすらも仕留めるほどだ。
「離れなさい!旅人程度には相手に出来ない相手なのは解るでしょ!」
叫びながら、メルは果敢にゼアーキャットに挑んで行った。
その華奢な腕には似合わない大振りな剣を、しかしたくみに使いこなして、ゼアーキャットに斬りつける。
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