3章戦いの中の過ち、それから学ぶもの前編

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ジャスティスがショットガンを構えた。 長く伸ばされた右腕の手の中にあるショットガンはすぐに引き金を引けるだろう……だが、メルは相手がそれをしないのが解っていた。 素早く真っ正面から突っ込むと、案の定、ジャスティスは驚いた顔をしている。 これは〝模擬戦闘〟なのだ、殺し合いではない、飛び道具の引き金など、絶対に引く訳がない。 メルは気合いを込めて振った剣でショットガンを弾き飛ばすと、無駄のない動きでさらに追い撃ちをかけた。 間髪いれない攻撃にジャスティスは片手の刀で防ぐしかない。 だが、それがメルの狙いだった。
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