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「そうしたいけど高校さぼれないから」
「良いじゃん一日ぐらい」
「龍生くん、気持ちは本当に嬉しいと思ってるから」
「そうか、それは残念だ」
「ほらシャキっとして、そんな顔してたら良い一日は向かえられないよ」
「どっちにしても良い一日じゃないんだよ今日は」
「どうして?」
「算数のテストなんだ」
「算数のテスト?」
「俺算数大の苦手なんだよ、母さんも悪い点とったらこづかい減らすって言うし」
「じゃあテストがうまく行くようにおまじないしてあげる」
明日美は龍生の前に出て屈んだ。
すると
チュッ
龍生のおでこにキスをした。
『えっ!?』
龍生はおでこをおさえた。
「じゃあテスト頑張ってね」
明日美はそう言って走り去った。
『今、おでこにキスしてくれた・・・・』
「イヤッホーーー!!!」
龍生はそう叫んで走り出した。
算数のテストの時間
龍生のウキウキは止まらないままだ。
おまじないのお陰かペンの進みが良い
その日の放課後
算数のテストの返却が行われる時間
「坂本圭子さん」
「はい」
「75点」
「まあまあかな」
「島高志くん」
「はい」
「58点」
「ダメだったかー」
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