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―――――BAR 『&』
「っあ~!!んまいっ!!」
生ビールのジョッキをどんっ!!とテーブルに置いて、口を豪快に拭う。
私、西井由衣17歳。
金色の髪をお姫様のようにくりくりに巻いて、まつげは何重にもマスカラを重ねて大きな目を何倍にも大きく見せている。
大きなリボンがついたピンクのキャミソールは胸元が開いていて、ギリギリ谷間が隠れている。
「も~っ。由衣たん!女の子がそんな言葉使い!!はしたないっ!」
カウンターではやたら黒くて細マッチョなチョビひげの男が腰をくねらせながらグラスを拭いている。
「ごめんごめん、マスター。」
マスターと呼ばれた男はクネクネしながらつんッとそっぽむいた。
「マスターじゃないわ、ママって呼んでよね!」
「ね、それよりこの前言ってた男前、どうなったの~?」
マスターの言葉は無視して、目をキラキラさせながら興味ありげにカウンターから身を乗り出した。
「そう、それよ!!聞いてよ!!ひどいのよ!!」
マスターは拭いていたグラスをばんっと音を立て置いてから、由衣にぐっと近付いた。
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