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第5任務部隊、3隻の空母の内、真っ先に被弾したのは《ホーネット》だった。
竣工間もない同艦にとってこの試練はあまりに過酷だった。
あらゆる火器を動員し、最善の回避行動を取ろうとも日本機は全ての行動を見透かしているかのように、投弾、投雷を加えてきた。
飛行甲板を直撃した、5発の爆弾は、平な甲板を屑鉄が散乱し、炎が踊る地獄へと豹変させた。
艦腹を貫いた4本の魚雷は隔壁を破り、無限にある海水を艦内へと招き入れる。まだペンキの香りが漂う艦内は、たちまち海水で満たされてゆく。
ダメージコントロール班が艦を救わんと奔走するが、訓練不足故か、連携がうまくとれず、復旧の可能性は時を追うごとに希薄となっていった。
《ホーネット》は最初で最期の試練を前に、屈しようとしていた。
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