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新型艦が出揃いつつある中で、引き続き第1機動艦隊の旗艦を務める《赤城》の作戦室は、先のマーシャルの戦いに参加した将官達で満室となっていた。
あの戦い以降、全員が揃うのは初めてだった。
海軍らしく、5分前には全員が顔を揃えたが、会議開始は定時を待ってからとなった。
山本長官が、まず立ち上がる。
「諸君、マーシャルでの戦い、ご苦労だった。
諸君の働きがあり、この勝利が掴めた。その甲斐もあり、米海軍の太平洋での動きは現在、静かなものとなっている。
だが、いつまでも勝った勝ったと喜んではいられない。戦争はまだ始まったばかりなのだ。
勝って兜の緒を絞める。
この言葉を忘れず、諸君らには一層の鍛練に励んでもらいたい」
山本が着席すると同時に、会議進行役を務める、山口参謀長が立ち上がった。
「それでは会議を進めます。
最初の議題は、今回の戦いで発見された、改善を進めていかなくてはならない点について進めていきたいと思います。
尚、この議題は帰還後、各航空戦隊に提出を求めた意見書を基礎としています」
山口が話す中、将官達は手元に配布された資料に視線を落とした。
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