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しばらくして、落ち着いた女性は子供から離れて涙を拭った。
「パパにこんな姿見られたら心配されるね…」
女性は悲しそうに微笑み子供の頭を撫でた。
「大丈夫、ママは僕が守るからね♪」
子供は可愛らしく笑い、墓に向かって手を合わせた。
「ふふ…×××ったら……」
女性は困ったように笑い墓に手を合わせる子供を見た。
父親に似た子供、しかし………りせのようになってしまうのだろうか……
女性、白鐘直斗の胸に一抹の不安がよぎる。
10年前、愛しい人の命を奪い…肉を喰らい……血を飲み干したりせ…
この子はそんな彼女にどことなく似ている。
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