10年後

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「それじゃもう帰ろっか……」 不安をしまい込むと、直斗は微笑みながら言った。 「うん♪」 真剣に手を合わせてた子供は、にっこりと笑い直斗に飛び付いた。 「今日は何が食べたい?」 「ママが作るのなら何でも♪」 「それじゃハンバーグにしようか」 「うん♪ あ、パパにちょっと言い忘れてた事があった! ちょっと待ってて!!」 子供は勢いよく墓に向かって走ってく。 「どうしたんだろ?」 いきなり走って言った子供を不思議に思いながらも、直斗は晩ご飯の材料を買いに近くのスーパーに向かい歩き出した。 墓参りの後のいつも通りの行動だった。 「パパ、さっきはママが居るから出来なかったけど……」  
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