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何処までも 堕ちてゆく
螺旋状の神経(ココロ)
捻れて 攀れて
どうぞ お気に召すがままに
鍵の壊れた扉を開けると
殺人機械(キラードール)が
薔薇の花束でお出迎え
道化師(ピエロ)に手を引かれて歩く
硝子細工の 苺畑
血塗れの少女は 天使達と戯れ
残酷な遊戯に固執する
「 搾りたての一角獣(ユニ コーン)の血をどうぞ 」
差し出された杯は 蜜の味味わう間も無く 飲み干したなら
…次は悪夢(ナイトメア)が眠る 白い象牙の海岸へ
海に住む快楽主義者(エピキュリアン)の悪魔達は
矢で射られた駒鳥に涙し
踞り
孵化したばかりの 月を欲しがる
真珠を溶かした鱗の人魚達は
そんな事 気にも留めず
幽霊船にある アンティーク自鳴琴(オルゴール)の音を
歌うばかり
「 ねずの木の下を掘る
のなら 今宵ほど
お誂え向きな夜は
無いでしょう 」
血塗れの少女は
相も変わらず
迷い込んだ少年の 金の双眸に想いを滴らせ
彼の口唇に キスをする
何処までも 堕ちてゆく
螺旋状の神経(ココロ)
捻れて 攀れて
「 どうぞ お気に召す
がままに… 」
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