ー約束ー

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「ふざけるなよ…」 「蓮…」 初めてみせた蓮の怒った顔 「何やってんだよ!」 「あっ…」 薬を取られてしまった 「お前…何勝手な事してんの?おかしいと思ったんだよ、紅茶の銘柄なんかいつも気にせず買ってたのに、突然ありもしない銘柄を買いに行かせるなんて」 「ごめん」 「いってらっしゃいじゃなくて、愛してると言われて気になったんだ…車まで行ったけど戻ってきて正解だったな」 「蓮…」 「お前がもし死んでたら、一生許さないところだったよ」 「もういいんだ…もう十分だよ」 「何が?お前は何もわかってない…どうしてわからないんだよ…」 蓮が泣いていた とても悲しそうに 泣いていた 「俺の幸せを勝手に奪うなよ……わかれよ…俺の気持ちを」 「だけど」 「黙れ…約束は果たすよ…だからお前も最後まで約束は守れ」 「えっ…」 抱き上げられて ベットに落とされた 「蓮…」 「俺が守らなければお前も守らないんだろ?」 「違う…」 「違わないね…」 「ごめんなさい…ううっ…っ…ごめんなさい…」 「馬鹿真央」 「ごめんなさい」 「俺はお前がいない世界には居たくないんだよ」 「うん」 「置いていかれるのか 1番辛いんだ」 「うんっ…」 優しい蓮に戻って 抱きしめてくれた 「明日…雪を見に行こう」 「うん」 その言葉の意味はわかっていた 最後に過ごす夜 蓮に抱きしめられて眠る それだけで幸せなんだ…
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