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「あ~!大丈夫?ビールとか飲んで」
同じパジャマを着た真央が戻ってきた
「可愛いね」
「えっ?」
「パジャマが大きくて、なんか可愛い」
「やめてよ~」
笑いながら、ビールを
取り出す
「真央こそ大丈夫なの?」
「ん?」
「だって……いや」
「ああ、薬の事?」
「うん」
「大丈夫だよ…あっ、確かチーズがあったような」
冷蔵庫を探し、無造作に高そうなチーズを切る
「真央は毎日何を食べてるの?」
「ん~、薬とビール」
笑いながら言う
「ったく…じゃ、チーズをしっかり食べなさい」
「ママみたい」
「お兄さんだ」
「確かに」
笑いながら話をする
「だけど、真央はさ、
よく知りもしない俺を部屋に入れたね」
「ん?知ってるよ」
「えっ?」
「俺を助けてくれた」
「あれは…てか、誰でも助けるだろ?」
「そうかな…」
一瞬、暗い顔をする
「真央…」
「俺は人を見る目はあるんだよ…蓮はいい人!」
「もし…悪い人だったら?」
「それでも俺がいい人だと思ってるからいいの!」
「そんなんじゃ、騙されるぞ」
「いいよ…」
「えっ?」
「俺が信用した人に騙されるなら喜んで騙されるよ」
「ばぁか!これだからお坊ちゃまは困る」
「言ったろ?金なんて意味ないんだよ…俺が欲しいのは…」
「ん?」
「眠い…」
「おい!」
俺が欲しいのは…?
何?
わざとはぐらかされたな
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