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「真央…」
「ん?」
「生まれ変わったら何になりたい?」
「ん~」
真央は少しだけ考えて、笑顔で答えた
「鳥がいい」
「そっか…俺と同じでよかった」
「うん」
「二人で鳥になって、
自由に大空を飛んで…いろんな所に行こう」
「うん…行きたい」
「真央との約束…」
「ん?」
「ごめんね…」
「いいんだ…俺達は…
もっと深いところで…
結ばれてるから」
「うん」
そう
結び付きは体だけではない
俺達はそれ以上で
結ばれているから
「楽しかったな…」
「ん?」
「蓮と一緒に過ごせて」
「幸せだったの間違いだろ?」
「うん…楽しくて、幸せ…」
「俺もだよ」
「蓮が居れば…何もいらない」
「真央が居ればそれだけで幸せ」
「ありがとう…蓮」
「ん?」
「蓮は…俺に、愛する事を…教えてくれた」
「真央もだよ…お前は
真実の愛を教えてくれた」
「ほんと?」
「ああ」
「嬉しい…」
「真央…」
「うん」
「愛してるよ」
「うん」
「誰よりもね」
「うん」
「俺も…愛してる」
真央の頭の上に
木蓮の花びらが一枚
しずかに落ちた
「真央…?」
「おやすみ…真央…」
頑張ったね…
真央…
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