ー木蓮の木の下でー

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んっ… 眩しい… この光の向こうには何があるの? 「蓮ーー!」 「真央!」 「よかった…やっぱり蓮は見つけてくれたね」 「当たり前だろ?」 嬉しそうに笑う真央を 抱きしめた しっかり抱きしめ合いながら木蓮の木の下を 二人で見つめた 真央を抱きしめながら 目を閉じている俺がいた しばらくじっと見つめていた 雪が降り積もり二人を隠すまで、ただ見つめていた もう薬もいらない 短い時間に怯える事もない 「行こう」 「うん」 これからは苦しむ事はない だって、ここからが 二人の永遠の始まりだから 「どこに行こう」 「蓮と一緒ならどこへでも」 「俺も真央と一緒ならどこまでも飛んで行けそうだ」 「うん」 「二人で自由に大空を飛んでいろんな世界を見よう」 「うんっ!」 翼を広げて大空高く 飛び上がる 神様…ありがとうございます 最後の願いを叶えてくれてくれた事に感謝します 「生まれ変わったら、鳥になりたい…」 「うん…鳥になって大空を自由に飛び回りたい…」 愛してる…永遠にね 愛してるよ…永遠にimage=200235678.jpg
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