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「あんさんホンマ美人やなぁ」
「俺は別にクロトでも良いんだけどな」
「せや、安心しぃや、殺さんとくさかい」
「それはこちらのセリフ……あぁ、もう死んでましたね」
軽く二人の話を流したクロトの手から球体の光が現れ、レーザーみたいに鋭く速くジギへと伸びた。笑顔のまま話してるのに、どこか怖かった。光をかわしたジギは、次の瞬間にはクロトの前にいて、鎌を振り上げていた。
「危ない!」
どうにかして止めようと二人の間に入ろうとしたが、どうやら通り抜けたようだ。思い切り壁につっこんだ。
「いたた……」
ぶつけた顔をさすりながら立ち上がろうとすると、長い腕がベッドにおろしてくれた。
「大丈夫?」
「なんとか……」
ジギの方を向いて立っているクロト。どうしてこんなに強いのに、助けを求めたんだろう。
「そこにいて。キミはこの戦いに干渉できない」
「え、どういう」
理由を聞こうとしたら行ってしまった。どちらも真剣らしく、あれから言葉を発しなかった。
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