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第一話:『Wake up, Fellows!』
『さて、どこから話そう。
どこから、なんて言っても時系列順に話す気はあんまり無いよ。それじゃあつまらないだろうし。それに僕の話だけじゃあやっぱりつまらないだろうから、僕の友人たちの思い出も交えて話そう。
とは言うものの。長い話の始まりなんだから、僕自身の話で、何らかの起点を含むべきだよね。うん。
……じゃあそうだ、年度の始まりの話にしよう。春の話だ。出会いの季節とか。別れの季節でもあるんだっけ? まあどうでもいいよね。
宣言通り時系列はシャッフルさせてもらうよ。今からするのは2つの春の話だ。ある1つの春と、その一年前。その時間における、僕の話。
ああ、夢うんぬんは忘れていいよ。別に直接夢がどうこう、って話をするわけじゃない。頭使いながら聞く話でもないさ。
まあ、イントロダクションと思ってくれて構わない。
では、語り手を『僕』と代わろう。』
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