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──眼前に広がる己が軍勢、その数五十。
相対するは、尽きることなき敵、敵、敵──
「はッ! 上等だ畜生め」
自軍の先頭から、行く道を拓く勇ましい声。
「ふふ、事前の準備もこの通り、完璧ですよ」
背中を押すのは、行く先を示す優しい声。
「なんと今回は特別編だからね! 負けるワケないっての!」
隣からは、行く末を照らす明るい声。
──僕の仲間は、これほどまでに頼もしい。
何だってできる。
笑っていられる。
生きていられる。
輝きに満ちた、夢の中で──
そして、世界は白く染まった。
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