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奥の部屋に入ると、芹沢はさやを自分のすぐ横に座らせ、まもなく出てきた酒と食事を食べていた。
「お前も食え」
さびしそうな目で、食事に手をつけてないさやにぶっきらぼうにそういう。
「なんだ!?食わねーなら俺が食っちまうぞ。」
隻眼の男さやの食事に手をつけようとしたそのとき、芹沢の刺すような視線がその男につけられる。
「・・・すみません。」
男はそそくさと席に戻った。
「・・・食え。」
もう一度芹沢がいうと、さやは食事に手をつけた。
「うまいか?」
小さくうなずくさや
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