序章

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「ハァ……ハァ……流石に疲れた………」 結局最寄りの駅まで走って来た。少女はぐったりして全く動かない。少し悪い事しちゃったかな……? 「大丈夫か?」 見るからに大丈夫ではなさそうだけど一応聞いておこう。 「誰のせいだ!誰の!」 俺のせいです。すみません。 「いや~、ついこんな所まで逃げちゃったな~。じゃ、俺は行くから」 家に。 「ま……待て……どこへ行くんだ……?」 「家」 直後、鈍い音と共に後方に倒れこんだ。要するに殴られた。 「人をこんな所まで連れ回しておいて、帰る?身勝手にも程があるぞ」 まあとりあえず分かったよ。皆が裏門使わない理由。 この人に殴られるからだな。 「ば……罰として私を学校まで送っていけ!」 一人じゃ行けないの?
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