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「ふあぁ……朝か……」
ベッドから身を起こしたのは、寝癖でボサボサの髪でこれといって特徴のない地味な少年だった。
この少年の名は斎宮 才人。中々無い名字だが本人はどこにでも居そうな、平々凡々な少年というアンバランス極まり無い人物だ。
ベッドから降り、一階にあるリビングへと向かった。しかし、誰も居ない。
それもそのはず、江戸時代から代々仕えていた霧島家のお嬢様がアメリカに留学するとかで二人ともそっちに行ってしまったのだから。
食パンに適当にバターを塗り、焼けるまで時間が余ったので着替える事にした。
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