序章

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ほんの、少しだけ日常が崩れていた様な気がした。 準備の仕上げに小型自動拳銃を制服の裏ポケットに突っ込んだ。 飽くまでも主を守るという名目で、国に許可は取ってあるらしい。 それもその筈。霧島家は世界経済にも深く介入しているので、その跡取りを狙う輩も居る訳だ。もし霧島家の末裔が居なくなれば、跡取りの座をかすめとれる人間も居る。 そういう事情があるから狙われるのだ。一応似たような年齢のSPも学校に手配されているが、お嬢様自身の生活にあまり介入するのは好ましくないので、一人ぐらいまでしか置けない。
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