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キル「お前の彼女にしちゃどっちも勿体ねぇな」
龍「うるせぇ。嫌と言うほど言われたよ」
空「あの~…私達に話っていうのは?
龍がどこか行くことに関係あるんですか?」
キル「ご名答だよ。彼女さん」
空「空です。教えて下さい!龍はどこに行こうとしてるのか…」
彩「私からもお願いします!」
キル「善の心だけでは揺さぶられないよ。
君達に覚悟はあるか?
この先何を知っても…自分に対する覚悟はあるか?
龍はそれを乗り越えてこそここにいるんだ」
空、彩「「大丈夫です」」
キル「できた女だな…それでは簡潔に話す。
ついてくるか死ぬか…選べ」
彩「…え?」
キル「二度は言わん。お前達が興味を持つ世界はそういうところだ」
空「私は行きます。準備もできてます」
キル「潔いな、空さんは。では聞こうか…
お前の闇は何だ?」
空「死です」
キル「複雑だな…この世界に来れば更に闇は増幅するかもしれないぞ?」
空「構わないです」
キル「分かった。彩という者。お前はどうするんだ?」
彩「い…行きます」
キル「死に怯えてるな。
未練もあると見える。
家族のことだな?」
彩「はい…姉が気がかりで…」
キル「心配するな…姉の方の記憶を消しておく。
それから…お前達三人の記憶は特別に残す。
その方が有意義に使えそうだ」
彩「なら…迷いはないです」
キル「ならば聞こう。
お前の闇は何だ?」
彩「私の闇は別れです」
キル「最後は龍…お前だ。
お前の闇は何だ?」
龍「俺の闇は絶望だ」
キル「良い答えだ。時間が惜しい。行くぞ」
俺達は暫くは戻らない世界を背に闇へと歩いた。
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