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「恐い?」
プリーストは、意地悪そうに微笑んで、部屋の真ん中に鎮座している大きなベッドに腰をかけ、枕元にあった煙草に火を点けた。
プリーストも煙草なんて吸うんだ・・・ちょっと意外。
一口吸って、ゆっくり煙を吐きながら、
「精気を吸うのって、痛かったりするの?」
「いた・・・くはないと・・・思うけど・・・・・・」
「あ」
「?」
「怪我してるな、こっちおいで?」
変なプリースト。
ベッドに座ったまま、おいでおいでをされて、あたしは素直にそれに従った。
ベッドの傍らまで来た、
瞬間。
どさっ。
「?!」
いきなり手首を掴まれて、ベッドの上に引き倒された!!
「ぎゃーー!?何っっ!?離してよぉぉぉっ!(>_<)💦💦」
じたじたばたばた。
暴れるあたしの腕は、いとも簡単にひとくくりにされて、身動きが取れない。
「こーら。暴れんなって」
そう言ってプリーストはあたしのおでこに手をかざして、何か呪文を唱え始めた。
おでこがあったかい感じになって、さっきまでちょっとずきずきしていたのがスーッとひいていった。
・・・癒やしの、魔法?
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