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  山の奥に古びた家がある その中から泣き声が聞こえる。 女の人が狂う様に暴れ殴る 幼いボクは怖くて怯えていた。 痛みが頬を痺れさせた 痛くて痛くて泣いていた。 「おかあさん…やめてよ」 幼いボクが泣きながら 女の人に抵抗していた。 でも女の人はやめてくれない。 ボクの髪の毛を引っ張りながら頭を床に叩きつける。 「愛してるのに!! オマエが憎い!」 愛してる…? そうか これが愛なのか‥。 人間の愛は 愛する人を痛めつける事。 ボクのお母さんが教えてくれたよ。  
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