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  お父さんはいつも ボクを暗い押し入れに入れるんだ。 最初は物凄く怖かったよ でも、泣くと怒られる 「ウルサい!!」って 怒鳴るからボクは泣く事も怖くて出来なかった。 お母さんの叫び声が聞こえる。 ボクは耳を塞いで お母さんの泣いている姿を見るのが辛くなった。 暗い暗い押し入れで 小刻みに震わせながら ボクは目を閉じていた。 しばらくすると何の音も しなくなった。 ボクはもう一度、 隙間を覗くと 裸になったお母さんが 口を塞がれ腕や胸からは 真っ赤な血が出ていた。 お父さんはその血を 美味しそうに舐めていた クチュクチュと音がする。 幼いボクには理解できない 光景だった。  
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