いつもの日常。

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そんな二人はいつもの如く二人で登下校を共にしている。 趣味も似ていて同じ吹奏楽部の部員である。 まぁ楽器は違うのだが、同じ金管属。 そしてこんな偶然があるのか、それとも誰かが仕掛けたのか… それは分からないが、幼稚園の年少から今までの12年間、違うクラスになった事がなく、 そしてお互いの母親がまた幼馴染みなので、お互いの家でご飯を食べたりする為、 ほぼ一日中二人は一緒に居るのだ。 そんな訳でクラスでは冷やかしを受けるのだが、和貴が少々…否、大分天然な訳で、意味があまり分からないらしく、言われる度柚保は ―はぁ?意味わかんねーし。― と否定したいのだが、和貴が、 「え?仲良いよ?な、柚保?」 と満面の笑みで言うため、柚保は 「あぁ…うん…。」 と頷いてしまうのだった。  
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