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いいなぁ~!
あのタオルもっとよく見せて欲しい…‥
と、物欲しそうな目で少年の手の中にあるタオルを見ていると、どうやら優にも私が思ってることが伝わってしまったみたいで
「話しかけてみれば?」
と、小さい声で私に耳打ちして来た
話しかけるだなんて!
そんな…‥
確かに少年は一人だし、まだ周りにはお客さんほとんどいないし?
タオルは見せてもらいたいし話しかけるには持って来いの状況なんだけど…‥
それでも…‥
男の子に自分から声かけるなんて…‥
私にはできないよぉ!!!
「無理ぃ!そんなの出来ないって!」
「なんでよ?そんな悪そうな子には見えないじゃん?」
「そういう問題じゃないのよぉ!」
そりゃぁ確かに、この少年、感じのいい子に見えるし?
あどけなさが残ってかわいくも見えるし?
って、何勝手に私は値踏みしてんだ!
これじゃただの変質者じゃないか!
教員目指してる身分なのに…‥
でも、こういういかにも年下の子をかわいいって思っちゃうのは、年を取ったって証拠なのかしら…‥
ちょっと凹むなぁ…‥
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