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「じゃぁさ、私声掛けてみよっか?」 「っえ?!いいよ!」 「いいからいいから!任せておいて!」 「っちょ!待っ!」 「すみませ~ん!」 いきなりの優の発言に驚いて止めようとした…‥が…‥ 間に合わなかった…‥ もうこうなってしまったら、私じゃどうしようも出来ないので、とりあえず優を見守ることに…‥ 「…‥?はい?」 声をかけられた少年が振り返る 一度周りを確認して、明らかに自分に声をかけられたのだと把握するまで数秒 そう認識して振り返った少年は、ホントにあどけない顔立ちで…‥ きっと、今が大人へと変貌して行く真っ最中なのだろう かっこいいと可愛いのちょうど中間といった感じ 急に話しかけられて、少し不安そうな表情をしていた 「その手に持ってるタオル、初ライブのですよね?もしよければ見せてもらえませんか?」 「え?えぇ、いいですよ!どうぞ」 初対面の人にこれだけスラスラと言葉が出る優にビックリ! 私は結構人見知りするから、なんだかすっごく緊張しちゃって…‥ 少年はタオルの話で不安そうな表情から一変、少年らしい笑顔になって快くタオルを渡してくれた .
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