2514人が本棚に入れています
本棚に追加
挨拶はたったそれだけ
その日の夕飯は少し緊張した空気の中食べることになった
四葉に似ているが少し幼い
だが聡や睦よりも大人だというのは纏う雰囲気でわかる
飛稀と聡は楓を『宮内先生』と呼ぶ
みやうちかえで、だって
なんてよぼうか?
人見知りというよりも戸惑いに似た感情を覚えた
* * * * *
「おと、“めだる”もってきた?」
「あっ!わすれたぁ!」
「はやくはやく!あつしくんおむかえきちゃうよ!」
音を急かす花の首には折り紙で作ったメダルがかけられている
作ったといってもメダルの部分は先生達が折ったもので、白地になってる中心にお絵かきをしていつも頑張っている人にあげようといった定番の遊戯だ
「あら、上手に出来たわねぇ」
柔らかい声が花の頭上に降ってきた
最初のコメントを投稿しよう!