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どれくらい待っただろうか…医師が私達を呼んだ
医師の話しによれば頭の損傷が激しく、血圧を上げると出血し、出血を抑えると血圧が低下し危険だと。『手は全てつくしたけど、あまりにも損傷が酷く小さいので…あとはご両親の判断です』と
そして私達は別れを決めた。 そして準備が済むまでまた待たされた。
次に対面したはるきは顔もキレイに拭いてあり傷も目立たなくしてありまるで眠っているようだった。
《ウルトラマンは死なないんだよ。ウルトラマンになるって言ったじゃない》
『はるき…痛かったね。ごめんね。家に帰ろう…ね…はるき…』
はるきの遺体はすでに用意されていた霊柩車に載せられ無言のまま自宅に戻った。
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