施設へ

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施設には姉妹④人で入所になったけど、①番下の妹②人は幼児クラスで私とすぐ下の妹は学童クラスと別れての生活になった。施設は親がいない子供、親はいても養育出来ない子供がいて①才~①⑧才までの子供を預かる所。キリスト教系の施設で(わかんないか…)シスター達が親替わりに面倒を見てくれるの。私と妹は同じ組になり⑧人で①つの組での生活になった。①番上のお姉さんは①⑧才でとても怖い人だった。私達姉妹はすぐに彼女のイジメのターゲットになった。まるで奴隷のように使われ逆らうこともできず、ただ怯えて暮らしてた。彼女は優等生だったからシスター達からなんの疑いももたれずにいたし、彼女に意見する人なんているわけもなかった。靴を切られた、トイレの水に頭から入れられた、おやつ無しなんていつものコトだった…毎日寝る前に祈りを捧げる度に彼女が早くいなくなるコトを願った。《③月になって出て行くまでの辛抱だ…》と心の中で繰り返し呪文のように言いながら耐える日々だった。妹に手を出さないでくれとだけ懇願したらそれだけは聞きいれられら妹だけは無事に過ごせていたことだけが救いだった。父が父ではなくなり母もいない状況で妹達には私しかいなかったから《私が守る!》と思っていたから。③月になり彼女がいなくなり私も新しいクラスになって普通の日常が戻ってきた。⑤年生になった私は施設のすぐ近くにあるカトリックの小学校に入り短いけれど平凡だけど楽しい日々を送る事が出来た。中学に入るまでは…
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