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それからのことはもう朧げにしか覚えていない。
お通夜、火葬、葬式と自分の知らない所で次々と進んでいき、ただ言われた通りに挨拶し、魂が抜けたようになったまま日々が過ぎていった。
たった⑤才で天国に行った息子。しばらくは息子の同級生に会うのも見るのも嫌だった。小学生の入学式―
《はるきも一緒にいたはずなのに…》
事故の賠償金が決まったという話しも私にはどうでもよかった。どんなにお金を積まれても、はるきは戻ってこないのだ。
《私が殺したんだ。手を離したから…私が殺したんだ…》
そんな思いだけが私を支配していた。
《私が変わりに死ねばよかったのに…》と。
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