弱者

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北山は日下の隣の席にビクビクしながら座る。 日下「…」 北山「よ、よろしく…」 日下「あ、あぁ」 気まずい空気が流れる。 なぜ気まずいのか。それは中学三年の春、小中高1までイジメを受け続けてきた北山。それを見て見ぬふりをしたのがきっかけだった。 獅子沢も水戸も五島も佐伯も神馬も皆そうだった。 今やイジメは大問題化していた。学校側の黙認なども問題であった。 北山「…」 北山はやはりビクビクしている。 体中に生傷などは当たり前だった。それでも頑張ってここまできた。 放課後… 3年「お前噂のイジメラレキングじゃねぇか!」 3年「おいちょっとこいよ!」 北山は二人の3年生につかまった。 3年「お前のチャリさっき燃えてたよ。(笑)」 3年「友達できたかぁ?(笑)」 3年「なぁ!最近俺金無いんだぁ」 北山「だ、出せませんよ…」 3年「いいから出せよこら!」 ドガッ…バサッッッッ 3年は 北山を蹴り飛ばした。 するとサイコロが一つ転がってきた。 3年「なんでお前サイコロ持ってんだ?(笑)ガキだな(笑)」 サイコロを教室の窓から投げ捨てた。 北山「あっ…」 3年「あぁごめん!(笑) 手が魔力によって勝手に動いちゃったぁ(笑)」 3年「ガハハ!魔力て!(笑) まじ引くわ~(笑)」 3年「あ、ライターある?」 3年「あぁあるよ。」 北山「!」 北山は目を疑う。
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