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「アリス様……」
青白い顔をして自分を見つめる淳の頬に、アリスは崩れていない方の手で触れる。
「ごめんね、淳には言ってなかったわね。葬送屋の言う通りよ、私は外法を重ね、不老を維持してきたわ……」
ゆっくりと砂に変わる自分の身体を見つめながらアリスは静かに語る。
「魔女と言っても半分は人間の血が入ってる……身体が術に耐えきれなかったのかもね」
皮肉っぽく笑うと、アリスの崩れかかっていた片腕が完全に砂となり床にサラサラと崩れ落ちる……続いて右足も砂に変わりつつあった。
葬送屋が椅子から立ち上がり、アリスの近くまで歩き、傍らで片膝を着くと、彼女の顔を覗き込んだ。
「こんなに長く私を憎み、その為に外法にまで手を出したのは君が初めてだよ、アリス」
「当然よ、200年もの間、様々な事があったけれど片時も貴方を憎む気持ちは薄れた事が無かったわ」
冷ややかな笑みを葬送屋に向けた後、アリスは自分の従者達に目を向ける。
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