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その男は、いつの時代にも存在していた。
いつまでも同じ姿を保ちながら生きてきた…。
誰よりも長く生き、人間や世の中を見てきた…。
長く生きている故に、目的や夢を持たずにいた。
やがて、彼は『人間』に強く興味を抱く様になったという。
ただ傍観したり、興味本位、または…気まぐれに人間に近寄ったりしながら長い時を生きている…。
時折だが、人間に同情の感情を抱いたりもするが、彼は、決して優しい訳ではない。
そんな彼が、何故…老いず朽ちずに…永遠に若いままなのか…誰も知らない。
そして、何者なのか…人か魔性の生き物なのかすらも……知る者は居ない。
その男は、何処にでも現れる…〝その時期〟を迎えるならば…。
きっと…貴方の傍にも……。
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