若い絵描き

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「早く家賃を払え。」 ポストから拾い出された家主からのメッセージ 近所の人々は家主の作った噂で俺を毛嫌いしている 絵しか描けない いつも暗い (絵しか描けないことはない。家事もすれば掃除だってする 挨拶をするも無視をされるし、寝不足で辛い時だってある 別に構いはしないけれど) 絵に描かれてる沢山の花の中に、美しい女性の絵が一つ 今日も花屋に行って花を買い、育てては描く いつもと変わらない光景の中に、違ったことが一つ 苛められている黒猫が一匹 かばう様に黒猫を抱き上げて 『…弱い物いじめするな。』 注意をした子供達は反省の色を見せず 「不幸になるぞ―!」 などと言って逃げて行った
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