優しさ

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去って行った子供を後に、自分の手元にふと目をやり 『こんばんわ、素敵なおちびさん。僕ら良く似てる…』 唖然とした黒猫はやがて、腕の中でもがき 腕から零れると走って逃げて行く 黒猫は生まれて初めての優しさに戸惑い、信じられなかった 後を追うように若い絵描きは必死に走った しかし、黒猫を何処かへ見失ってしまう 『…何処へ行ったのだろう。』 (また会いたいな…) そう願う若い絵描き、彼らはこの後また出会い 共に暮らすことになった…
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