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聞いてんのか瞳ーッ!
(うん………………………………うん…。ちゃんと聞いてるよ……)
瞳がテレビの前で頷く。
瀧澤は声を発した訳ではないが、瞳には確かに聞こえていた。
瀧澤の命を賭けた初めての告白が、痛い程に胸に響いた。
瀧澤の演奏が終わった…
ポタ…
ポタ…
床に滴り落ちる血。
静まり返る会場…
スタッフは直ぐにアンプの電源を切り、ステージ中央に駆け寄る。
そしてスタッフは瀧澤の様子を見て驚いた。
何と瀧澤は立ったまま気絶していたのだ……
騒然とする場内。
ポタ…
ポタ…
滴り落ちる血液が、まるで水琴窟の音色のように床を打つ……
ポタ…
ポタ…
こうして壮絶な決勝戦は幕を閉じた…
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