最終回

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人は産まれた瞬間から、死刑を宣告され生きていく…… 「オギャァ」と泣いたその瞬間から、己に捧げる鎮魂歌が始まる。 それならば楽しく一生懸命に生きた方がいい。 熱くも美しいメロディを奏でた方がいい。 チャールズは生前そう言ってました。 そして君は些か短編ではあるが、素晴らしい人生という曲を、素晴らしい演奏で全うした。 一生懸命に演奏した君のプレイは私たちに感動を与えた。 私たちは君を尊敬している。君と同じ時代に生まれた事を誇りに思う。 アイト、安らかに眠れ… そして、ありがとう…      ・      ・      ・      ・ ………アイト? 俺はお前の人生の鎮魂歌において 重要な役割を担ってたのかな? 痺れるようなメロディ その旋律の一音になれてたのかな? アイト…… お前に出会えて本当によかった… お前の短い大曲の譜面の一部になれてよかった。 アイト…… 今度はそこから俺の曲の完成を見守ってくれな? 絶対に名曲を作りあげるからさ…… ありがとうアイト。 本当にありがとう…
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