最終回

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  「岡本くん…わざわざありがとうね」 『いや、当然です』 アイトの母親が膝をつき丁寧に頭を下げる。 その後、お茶とお菓子でもてなされた岡本は、アイトの両親としばし談笑し、アイトの思い出話に花を咲かせていた。 「そう言えば‘あれ’はどうなったんですか?」 アイトの母親が岡本に尋ねる。アイトが叶えたくて仕方がなかった事。この一年ずっと報告がなく気になっていたようだ。 すると… 『‘あれ’ですか?あれはですねぇ……』 岡本は遠くを見る目で、窓から空を見上げた。
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