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あのランプには水の特有の重さも何もなかった。
なのに俺の望んだコーヒーは出てきたんだ。
不思議なランプ。
熱さも冷たさも感じない。
ただ言えることは、俺がこのランプを気に入ったってことだ。
「朱珠さんだっけ?このランプすごいな!さっきは怒鳴ってすまない。
俺はコレが欲しいんだがいくらだ?」
「あなたにとって不必要になるまで持っていただいて結構です。代価は常に払われていますから。」
「その代価っ……おっと!お得意様のとこに行く時間だ!じゃあまた来るよ!」
俺は走って店を出た。
無造作にランプをかばんにいれて。
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