不可視の世界のコト。

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不可視の世界のコト。

「この世界は存在しているの?」 なんて事を呟く。 自分の存在は感じられるけど、 見えないんだ。 何もかもが。 こつん。と頭をぶつける。 何かは存在するらしい。 どんな色でも無い感覚に 戸惑いを覚える。 白でも無ければ黒でも無く、 他のどんな色でも無い。 嗚呼。 そうか、これが透明か。 何色とも混ざらない。 完璧な透明。 何も見えなかった世界が、 透明な世界となった。 何と素敵な世界なんだろう。 しかし、 相変わらず何かがぶつかる。 痛いなぁ。 やっぱ良いや、 何処かに行こう。
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